コンセプト

子ども部屋のコーディネート

お子さんが複数いるご家庭は、部屋の割り振りや、成長したらどうするかなど、考えることは多いですね。一人一部屋与えることができた場合、子ども部屋のインテリアコーディネートで最も重要ともいえるのがベッドの位置。子ども部屋はあまり広くないことからベッドが面積の大半を占めることもあります。そのため、ロフトベッドにしてしまうのはひとつの方法ですね。その下に勉強机を設置することでスペースを節約できます。ただ、ロフトベッドの下の机は照明が当たりづらいため暗くなりがち。勉強用に別のライトを用意するのを忘れないでください。

もちろん、ロフトベッドでなくても問題はありません。その場合は壁際に寄せるなどして空間を広くしましょう。ちなみに、ベッドについては初めから少し大きめのものにしておくのがいいですよ。子ども向けの小さなベッドは確かに可愛いのですが、子どもの成長というのは目まぐるしいもので、すぐに使えなくなってしまいます。そうならないよう、はじめから大きめのベッドを購入しておき、長く使うようにしましょう。

雰囲気について

全体的なインテリアについても先のことを見据えて決めた方が良いと思います。たとえば、女の子の部屋には「ザ・お姫様」といった雰囲気を目にすることが多いですね。全体的な配色はピンクで、ひらひらのいっぱいついたアレです。これも小さなうちは可愛くていいのですが、少し成長すればお子さんの方が嫌になってしまうことが考えられます。高校生や大学生になっても、お子さんが落ち着いて過ごせるような部屋作りをしましょう。
同じ理由で収納も大きめのものが理想的。子どものモノはどうしても増えてしまいます。おもちゃだけでなく、学校で必要なものや習い事用品など結構な場所をとります。大きくなるにつれていろいろと増えてくるはずです。また、収納は出来るだけ一カ所にまとめるなど、片付けやすい収納スペースを用意してあげましょう。

最後に、子ども部屋のインテリアコーディネートをする際、おそらく大半の方はネットで画像の検索を行うと思うのですが、そういった画像は海外のものが多いです。海外のものは、ビビッドなカラーで可愛いくて、見ていても楽しいですね。ただ、海外の場合は引っ越しが日本よりも頻繁なため、子ども部屋の事情が少し違ってきます。アメリカ人を例に取ると、人生で平均15回の引越を経験するそうです。それに対して日本人は平均5回。引越の回数が多いアメリカ人の子ども部屋は、子どもの年齢に合わせたインテリアにしても、同じ部屋を使い続けることが少なく、子どもが大きくなったときのことをそれほど考慮する必要がないのです。それに対して日本人は引越の回数が少ないため、同じ部屋を使い続けることになります。ですので、長い目で見たコーディネートを心がけましょう。

また、一戸建てで、子ども部屋を2階にした場合、子どもはあまり2階を使わないですね。(わが家の小学校4年の娘の場合ですが…)やはり、家族がいるリビングが安心して遊べるようです。ご家庭によって様々かと思いますが、お子さんの成長に合わせて、どの空間を与えるのが一番良いのか、いっしょに考えてあげることが大切なのだと思います。