リビングダイニングのコーディネート

くつろぎ空間であるリビングと食事をするダイニングが一緒になったのがリビングダイニングです。LDを略称を用いることも多いですね。今回はそんなLDの使い方とインテリアコーディネートについて考えていきます。

「くつろぐ」ために必要なスペース
・じゅうぶんに足を伸ばせるスペース
・家族が集まることができるスペース
・お子さんが小さいうちは遊べるスペース

「食事をする」ために必要なスペース
・料理を運ぶためのスムーズな動線を確保できるスペース
・椅子から立つ、座るをスムーズに行えるスペース
・食事中に隣の人と腕がぶつからない間隔を確保する
・前の人と配膳が被らないテーブルの奥行を確保する

動線について


まず、LDで確保しておきたいのが料理を運ぶための動線です。特に料理を運んでいる最中は足元が見えないことが多く、動線の確保が出来ていない部屋ではつまずいて料理をひっくり返しかねません。そのため、ソファなど面積のある家具は壁際につけてしまうのがいいでしょう。そうすることで動線の確保がしやすくなりますし、ソファを置くことでくつろぎ空間としての役割もしっかり果たします。
この「食べる」と「くつろぐ」の両方を満たすのに部屋の広さがじゅうぶんでない場合は、家具を壁際にまとめてレイアウトしたり、「食べる」と「くつろぐ」両方に使えるソファダイニングなどの家具を選ぶという手もあります。

また、最近はカウンターキッチンがマンションも戸建も多いですね。お子さんのいるご家庭は、その様子を見ながらお料理できますし、出来たお料理をいったんカウンターに置いてから頃合いを見て運ぶことができるので、動線もラクですね。
また、センターキッチンと食事するスペースが一体型になっているものもスッキリしてオシャレで個人的にも憧れます。来客が多いお家や、お料理教室をしたい人にはおすすめです。 出典:http://www.kyushu.misawa.co.jp/design/works_detail23.html

テレビの位置はソファからも食事をとるテーブルからも観られる位置が理想的。ソファをL字型に壁に設置し、その対面にテレビを設置。そして中間にテーブルやイスを配置するなどがいいかもしれません。これなら食事中も食事が終わった後も家族一緒にテレビが楽しめます。ただ、食事中のテレビは行儀が悪いという意見もありますので、テーブルの位置については必ずしもテレビに近くなくても大丈夫です。

また、くつろぎ空間と食事の空間を完全に切り離してしまう方法も。部屋の中間を境に(真上から見下ろして)右側はソファを設置、左側は食器棚やテーブルを設置など。リビング部分とダイニング部分を別々のインテリアコーディネートに出来ます。




別々にするという意味ではいっそのこと、くつろぎ空間は高くして畳にしてしまう、なんて方法も。ソファと違って畳なら広々とした空間で横になることが可能です。畳はほしいけど、食事はテーブルとイスが良いなんて贅沢な方にもおすすめのコーディネートです。

出典:http://simplemodern-interior.jp

照明については調光可能なものにしておくのが無難。食事中は明るめにしておき、食事が終わったら少し暗めに設定するなど微調整がききます。明るすぎてテレビに映り込みが、という事態も減るでしょう。